起業に仲間集めは必要?集め方やひとり起業についても解説

起業に仲間集めは必要?集め方やひとり起業についても解説
★結論

なぜ事業に仲間が必要かを明確にすることが重要

起業や独立を考える際、最初に一人でビジネスを始めることを思い描く方も多いでしょう。
 
しかしながら、新規事業を始めたいと考えても、一人での起業は多くの困難が伴います。
起業する際には、共に事業を始められる仲間がいることで、準備から細かな作業までの効率が向上し、困難な状況にも分担できる場合もあります。
 
近年、自分の夢を実現させるために起業を目指す人が増加しています。
中には、現職のまま新規事業をスタートさせる人もいます。
 
優秀な起業仲間を集めるためにはどのような方法が適しているでしょうか。
今回は、起業仲間を見つける重要性や手法、そしてそのメリットやデメリットについてご紹介します。
 
仲間と起業するイメージ

起業に仲間集めは必須ではない

起業をする際、場合によっては人を雇うことが必要かもしれませんが、必ずしも仲間集めは必須ではありません。

業務内容などにもよりますが、ひとり社長や外部に業務威嚇することも可能なのです。ここでは、なぜ仲間集めが必須ではないのかについて解説していきます。

ひとり社長として創業できる

起業をする場合、ひとり社長として創業することが可能です。会社をイメージするときにどうしても複数のスタッフが働いているイメージがあるかもしれませんが、法律の上ではひとりで会社を立ち上げて、社長がすべての業務を行うことも可能になっています。
 
こういった会社は「ひとり会社」ともいわれ、会社の株式などはすべて社長ひとりで保有することになります。ひとり社長の多い業種としては、エンジニアやマーケッター、ライターなどが多いでしょう。

できない業務は外注パートナーに依頼できる

もし起業して独立した場合に、何かできない業務があれば外注することも可能です。
 
外注する方法としては、企業に依頼する方法や、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングのサービスに外注する方法などが挙げられます。
 
このような方法を選択することによって、自分自身が新たにスキルを獲得する手間を省くことができ、優秀な人材に業務を任せることができるでしょう。もしどうしても苦手な業務がある場合は外注する方法も検討してみましょう。

仲間やメンバーと共同で起業するメリット

仲間と力を合わせるイメージ

仲間やメンバーと一緒に起業することで、一人で判断する必要がなく、様々な状況においてサポートを受けることができるでしょう。このことから、仲間やメンバーと共同で起業することは、多くのメリットが存在します。

事業推進のモチベーションを保てる

事業をスムーズに推進していく際に仲間やメンバーと共に困難を乗り越えることができれば、モチベーションを保つのも難しくないでしょう。
 
他にも一人ではくじけてしまうようなことでも仲間やメンバーと力を合わせることで、克服できる場面は数多く存在します。
 
このことから、仲間やメンバーがいることはモチベーションを保つうえで、大きなメリットといえるでしょう。
 
苦労をともに経験することで達成感も獲得しやすくなるので、モチベーションを保つことは事業を推進していくうえで大きなポイントになります。

様々な視点アイデアで進められる

共同経営の起業は、仲間やメンバーと協力することで、新たなアイディアや発想が広がる可能性があります。
 
一人で事業を始めると、自身のアイディアに囚われがちですが、複数人で経営する場合は、他者のアイディアや視点も取り入れられます。

仲間やメンバーと共同で起業するデメリット

仲間割れするイメージ

友達と一緒に起業すると、多くの利点がありますが、もちろんデメリットも存在します。 十分に把握しないと、思いがけない失敗を招くことがあるでしょう。 友人とビジネスを始める場合のリスクについて述べていきます。

意見の食い違いで仲間割れする場合がある

友人と共同でビジネスを始める場合、ビジネスの決定や考え方の意見の食い違いが関係に影響する可能性があります。
 
友人であるからといって、起業する際には、今まで気付かなかった相手の側面を知ることもあるかもしれません。
 
考え方の相違が受け入れられない場合、共同での起業が破綻する可能性があり、最悪の場合、プライベートな関係も終わることがあります。

友人関係が崩れる可能性がある

自己の起業がうまくいかずに失敗すると、仕事や資産などを失うことがあります。
一方、友人と一緒に事業を始めて失敗した場合、友人との関係性だけでなく仕事も失う可能性があります。
 
さらに、起業によって、友人たちが知りたがらなかった側面を知ることができます。仕事は失っても取り戻すことができますが、友人との絆は一度壊れると元に戻すことが難しいものです。
 
友人との絆を大切にしたいと考えるのであれば、事業を始める前に本当に友情を損なわないかを考えておくことが重要です。

資金面での不安やリスクが増える

仲間やメンバーと一緒に起業することで、資金面のやりくりに不安やリスクが出てくる可能性があります。
どうしても人を採用する以上、給与を支払わなければいけないという問題が出てきます。
 
起業時点で資金の少ない会社にとって従業員に給与を支払わなければいけないということは、時に大きなリスクとなるでしょう。
 
どうしても任せたい仕事がある場合は、単発や短期のアルバイト雇用や業務委託から採用を始めてみることをおすすめします。

なぜ仲間が必要かを明確にすることが重要

仲間と集まっているイメージ

適切なビジネス仲間を見つけることは、新しい事業を成功させる際に不可欠です。
 
ビジネスパートナーの選定においては、しっかりとした考えが必要です。
また、ビジネスにおいてはどうして仲間が必要なのかをはっきりさせることが大切になります。

同じ志しを持ったメンバーを選ぶ

企業に必要な仲間を選ぶ際には、共有できる展望や志だけではなく、同じ目標に向かって頑張れる気持ちづくりもかかせません。
 
ビジネスを続けていくには、展望や志を共有しながら、壁を乗り越えていくメンバーが必須になります。
そんな人達は自身の事業を支えてくれるでしょう。
 
起業家たちの志などが違うと、目標や気持ちがずれてしまい、今後ビジネスを続けていくうえで影響が起こることがあるかもしれません。
 
経済的な課題も含めた人間関係の悪化を起こさないためにも、利益だけを追求するためだけにメンバーを集めるのはおすすめしません。

自分にできる役割と足らない役割

自分にできないことをサポートしてくれる優秀なメンバーがいれば、仕事で任せることが可能な範囲が広がって、ビジネス全体のコスト削減にも繋がります。
 
また、メンバーの優秀さよりも自分自身に足りないスキルや技術を持っているかどうかが大切です。
 
自分を含めた、メンバーのスキルや技術をうまく組み合わせて、力を合わせていけばビジネスを進めていくうえでより効率的な仕事ができるようになり、成功するうえでの一助になってくれるでしょう。

雇用形態や参加の仕方を検討する

もし人を採用したりする場合にどのように雇用するかも検討するようにしましょう。
 
いきなり正社員などのフルタイム勤務で雇ってしまうことで、任せることができる業務に限りが出てきたりと給与と勤務時間が見合わないなどの問題が発生してしまいます。
 
まずは単発での仕事依頼などからパートナーとして動いてくれる人を見つけ、作業ボリュームや活躍度に応じて正社員登用を考えることがリスクが少ないといえます。

起業仲間を募集する4つの方法

起業仲間を見つけるには、友人や知人から紹介してもらったり、セミナーに参加するなど、数多くの方法が存在します。ここからは起業仲間を募集する方法を4つ紹介していきます。

友人・知人から募集する

元から気心知れた友人や知人とスタートすることはお互いを理解しているというメリットがあります。新たに知り合った人よりも人間関係を構築する過程は少なくなります。
 
しかし、前半部分で紹介した「友人関係が崩れる可能性」などのリスクをお互いに認識した上双方の同意の上始めることをおすすめします。
 
スタート時点で考え方や意識がずれている部分があると、今後ビジネスを続けていくうえで影響が起こることがあるかもしれません。
経済的な課題も含めた人間関係の悪化を起こさないためにも、利益だけを追求するためだけにメンバーを集めるのはおすすめしません。

友人・知人から紹介してもらう

友人や知人によるご紹介は、仲間を集める手段として一般的です。
 
紹介の利点は、紹介元の人に信頼を置いている場合は一定の信用として判断できます。
ただし、友人や知人からのご紹介の場合、お断りしにくいという難点もあるでしょう。
 
信頼できる方からのご紹介も期待できますが、デメリットも含めて理解しておくことが重要です。

異業種交流会やセミナーに参加する

起業向けのセミナーをはじめ、勉強会・異業種交流会など、様々なイベントに参加して声をかける方法もあります。
 
セミナーや勉強会は、共通の項目を共に学ぶ機会を通して参加者同士で考えを共有したり啓発できたりするメリットがあるほか、異業種交流会では自社商品やサービスの宣伝や情報交換ができ、人脈を広げるチャンスになります。
 
各種イベントはSNSやWebなどの掲示板に多く情報が掲載されているため、容易に探し出せるでしょう。
ただし、実績・評価・評判などから、各種イベントの信頼性が高いかどうか見極めることも重要です。

ビジネスマッチングサイトやSNSを活用する

InstagramやTwitterなど、SNSを通じて起業仲間を集める方法もあります。
SNSの活用が主流になっている現代ならではの探し方でもあり、隙間時間で自由に募集をかけることができる点がメリットです。
 
SNSは利用者そのものが多いため、自分と同じ考えを持つ人を見つけやすく、良いビジネスパートナーが見つかる可能性も高いでしょう。
 
また、ネットを通じて気軽にマッチングできるサイトなら、同じように起業仲間を募集している起業家同士をつなげる場にもなっているため、人脈を広げることも可能です。

起業仲間募集に使えるマッチングアプリ・サービス3選

どのように企業仲間を募ればいいのか分からないという人もいるかもしれません。
そんなときに使えるのがマッチングアプリやサービスです。
ここからは企業仲間の募集に使えるマッチングアプリやサービスを3つ紹介していきます。

1. Yenta

Yentaは、ビジネスに関するメンバーとの出会いを進めることをコンセプトにしているサービスで、幅広い業界の優秀な人材を紹介してくれます。
 
メンバーを紹介してくれる業界は多種多様であり、数多くの業界と繋がりたいと考えている人にとっては非常に魅力的といえるでしょう。
 
このサービスは、自分の会社の条件に合致した人材を採用するようになっています。その中でも受注や提携などのメンバー探しに長けているので、優秀な人材を探すのに適しています。

2. Teamlancer

Teamlancerは、メンバーを募集する際に、「チーム」「プロジェクト」「イベント」という3つの形態を適切に使い分けて募集が可能です。 「チーム」とは、同じテーマや目標を持つメンバーが集まり、継続的にチームの活動を宣伝したりイベントを告知したりできる集団です。
 
一方、「プロジェクト」は、具体的な案件を支援するメンバーをスポットで募集する形式です。そのため、プロジェクトでは職種や報酬を明記して募集が行われます。
 
最後に、「イベント」は、イベントやワークショップに参加して知識を得ることや、自らイベントを計画して参加者を募集することができるでしょう。
 
Teamlancerには他にも、「ZAKKURI」という機能があり、登録ユーザーに対して職種を指定し、仕事の相談や見積もり依頼をすることが可能です。

3. BizOn

BizOn!は管理者や自営業者専用のビジネスマッチングアプリで、無料で利用できます。BizOn!への登録は、管理者、役員、自営業者のみが対象であり、事前審査を通過する必要があるでしょう。
 
毎日、AIが5人の管理者を紹介してくれるので、興味があれば実際にマッチングしてメッセージのやりとりを始めることが可能です。サービス開始から18ヶ月で15万件以上のマッチングが行われ、完全無料でご利用できます。

まとめ

起業後に成功を収めるには、信頼できる共同経営者が欠かせません。結集力と共通のビジョンを持った人材を仲間に迎えることが不可欠です。
 
チームワークを醸成し、積極的に取り組める環境を整えるために、ビジネスパートナーの選択は非常に重要です。
この記事を参考に、起業時にはぜひメンバー選びに活用してください。