個人事業主におすすめの無料会計ソフト3選を紹介

個人事業主におすすめの無料会計ソフト3選を紹介
★結論

個人事業主の会計ソフトは弥生会計かFreeのシャアが高い

個人事業主やフリーランスにとって、毎年の確定申告は非常に重要な作業です。
その際、効率的に作業を進めるために役立つのが会計ソフトです。
会計ソフトを活用すれば、複雑な作業を簡略化し、確定申告をスムーズに行えます。
 
この記事では、おすすめの会計ソフト3選を紹介します。
会計ソフト選びのポイント、無料会計ソフトのメリット・デメリット、そして確定申告の基本知識についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
 
経費を記帳するイメージ

個人事業主は何の申告がいつ必要?

ビジネスでの疑問
個人事業主は、年間の所得が48万円を超えると確定申告を行う必要があります。
確定申告とは、1年間にどれだけの収入があったか、そしていくらの税金を払うべきかを国に報告する手続きです。
 
年間(1月1日~12月31日まで)に得た収入と、それにかかる必要な経費や控除を計算して、正しい税額を申告し、必要な場合には税金を納めます。
 
ここでは、個人事業主が確定申告を行う時期や、青色申告と白色申告の違い、また確定申告が不要な場合について見ていきましょう。

個人事業主・フリーランスの確定申告はいつ?

起業とは、「業」を「起こす」、つまり新しい事業を開始することです。
事業を起こすにあたり、重要なことは何でしょうか。
それは、「なぜ、起業するのか」という理由と、目的です。
 
個人事業主やフリーランスは、基本的に毎年2月16日から3月15日までの間に税務署で申告と納税を行います。

青色申告か白色申告か

確定申告には、青色申告・白色申告の2つの方法があります。ここからは、それぞれの申告方法について見ていきましょう。

青色申告とは

青色申告は、取引を複式簿記という方法で記録し、確定申告の際に「青色申告決算書」(※貸借対照表や損益計算書など)を添付して、期限までに提出する申告方法です。

青色申告を利用すると、税制上の優遇を受けられますが、そのためには事前に税務署に「所得税の青色申告承認申請書」を提出して、青色申告事業者の承認を受ける必要があります。

白色申告とは

青色申告を選ばない自営業の人は、自動的に白色申告をすることになります。白色申告は、「単式簿記」という簡単な方法で記帳できるので、青色申告よりも帳簿を作るのが楽ですが、節税メリットはありません。

確定申告が不要なケース

個人事業主は、年間所得が48万円以下であれば、申告は不要です。これは、所得から基礎控除の48万円を引くと、課税所得が0円になり、所得税が発生しないためです。ただし、青色申告には「純損失の繰越し」制度があり、損失を翌年以降3年間にわたって繰り越せます。この制度を利用するためには、青色申告者は所得金額に関係なく確定申告を行うとよいでしょう。

確定申告は自分でできる?

成長するイメージ
会計の知識がなくても確定申告は自分でできます。ここでは、確定申告の流れ、確定申告用のサイトやソフト、エクセルでできる確定申告について解説します。

確定申告の流れ

確定申告の流れは以下の通りです。
 
以下のような要素を確認すると良いでしょう。
 
1.書類を準備する
収入証明、経費の領収書、控除証明書などの必要な書類を用意します。

2.申告書を作成する
国税庁のウェブサイトで申告書を作成するか、税務署で書類を入手して記入します。

3.作成した申告書を提出する
税務署に郵送するか、e-Taxでオンライン提出します。

4.税金を支払う
確定申告で算出した税金を期限内に支払います。

以上で申告は完了です。

確定申告用のサイトやソフト

確定申告のためのサイトやソフトウェアにはいくつかの選択肢があります。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」というサイトでは、画面の指示に従って情報を入力するだけで、確定申告書が作成できます。作成した書類は、e-Taxで電子申告するか、印刷して税務署に郵送または持参することも可能です。
 
会計ソフトは帳簿や書類の作成を自動で行ってくれるため、簿記知識の有無にかかわらず、確定申告をスムーズに進められます。個人事業主の方には必須のツールです。この記事で「会計ソフトのおすすめ3選」を紹介していますので、ご参照ください。

エクセルでできる確定申告

確定申告に必要な帳簿は、簿記の基本知識があればエクセルで作成できます。エクセルを使った会計業務のメリットは、手軽に使えること、テンプレートが利用できること、導入コストが低いこと、そしてカスタマイズしやすいことなどです。
 
ただし、エクセルのデメリットとして、手入力ミスや誤操作でデータが消えるリスク、コピペの漏れなどの人的ミスが発生しやすい点があります。また、帳簿作成には専門知識が必要なため、特定の人に業務が集中しやすいという問題もあります。

無料の会計ソフトのメリット・デメリット

従来の会計ソフトは高額な導入費用や維持費がかかりましたが、無料の会計ソフトなら初期費用が不要で、月額費用もかかりません。ただし、無料の会計ソフトにはメリットだけでなくデメリットもあるため、導入前にその特性をよく理解しておきましょう。

メリット

  • コストパフォーマンスが高い
  • カスタマイズが可能
  • 使いやすい
  • インターネット環境さえあれば、どこでも利用できる

デメリット

  • ツールの機能を理解する必要がある
  • 高度な機能は搭載されていない
  • セキュリティリスクが高い

確定申告ソフトの導入は経費にできる

確定申告ソフトの導入費用は経費として計上できます。つまり、会計ソフトの導入や維持にかかるコストは、事業に必要な費用として経費に含めることが可能です。経費を正しく計上することで、会計期間内の利益が減少し、それにより税金を減らせる可能性があります。

会計ソフトのシェア率(ランキング)

どんな会計ソフトが利用されているのか、個人事業主と法人のシェアを見てみましょう。
 

個人事業主のシェア率

弥生:52.8%
freee:26.0%
マネーフォワード:15.3%
その他:5.8%
 


“引用元”:個人事業主のクラウド会計利用率は初の30%超えに、引き続き拡大基調 ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

法人のシェア率

クラウド会計ソフト freee:32.3%
MFクラウド会計(マネーフォワード):19.2%
弥生会計オンライン:15.4%
ネットde会計(パイプドビッツ):13.8%
ClearWorks会計ワークス:10.0%
ハイブリッド会計ソフトCrew:7.7%
その他:1.5%
 


“出典:クラウド会計ソフトの法人導入実態調査 ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研

個人事業主向けと業界シェアに関する調査時期は異なりますが、法人では多様なサービスが活用されていることがわかります。

会計ソフトのおすすめ3選

個人事業主におすすめの会計ソフトを3つご紹介します。

freee会計

個人事業主に人気の会計ソフト「freee会計」は、請求書発行、経費精算、入金・支払管理など、経理業務を一元化できます。シンプルでわかりやすい画面に加え、自動でデータ入力や仕訳ができるため、経理の初心者でも簡単に使えます。日々の帳簿や決算書の作成も自分で行うことが可能です。また、「freee人事労務」と連携すれば、給与明細などの仕訳もスムーズです。サポート体制も充実しており、チャット、メール、電話で対応しています。

マネーフォワード

税理士や会計士に特に人気のある会計ソフトが「マネーフォワード クラウド」です。このソフトは、専門家でも満足できる高度な機能やサービスを提供し、サポート体制も充実しています。マネーフォワードは無料プランでも十分な機能が使えますが、より機能的な管理をするには有料プランがおすすめです。小規模事業者向けに「スモールビジネス」プランが提供されています。

弥生会計

弥生株式会社の「弥生会計」は、取引の入力から自動仕訳、集計、決算書類の作成、予算管理、経営分析や資金繰りの管理など、会計業務に必要なすべての機能を提供しています。また、使いやすさにも配慮されており、担当者の処理能力に合わせた「簡単仕訳モード」や「自動仕訳機能」が搭載されています。誰でも扱いやすいのが魅力です。

機能でみる会計ソフトの選び方

会計ソフトを選ぶ際には、特に機能面で以下のポイントを重視して選びましょう。

会計処理のしやすさ

商工会議所は、非営利の経済団体です。
全国の個人事業主が集まって作られた特別認可法人であり、「地域経済の活性化」を目的に編成されています。
 
会計ソフトは長期間利用するため、操作しやすさが重要です。操作感や入力画面の見やすさを重視しましょう。また、仕訳作業が簡単であることをアピールしているソフトもありますが、実際に使用してみると「予想以上に難しい」と感じることもあります。後悔しないためには、料金を支払う前に入力やメニュー画面を確認することが重要です。無料期間や体験版を利用して、ストレスなく利用できるかどうかを事前に確認しましょう。

クレジットカードや銀行口座との連携

一般的なクラウド会計ソフトでは、銀行口座やクレジットカードとの連携が可能です。クレジットカードの連携機能を使えば、カード決済をする際、未払金や預金残高の状況が簡単に把握でき、会計処理や経費精算が効率的に行えます。また、定型的な仕訳処理にかかる作業時間の短縮やミスのリスク軽減につながります。

帳簿の作りやすさ

会計ソフトを選ぶときは、帳簿の作りやすさが重要です。
帳簿をスムーズに作成できるか、以下のポイントをチェックしましょう。
・軽快な動作
・豊富なフォーマット
・仕訳ルールの学習機能

まとめ

近年、個人事業主の働き方が注目を集める中、会計や税務の管理に会計ソフトは欠かせない存在です。特に事業を始めたばかりの方にクラウド会計ソフトがおすすめです。インターネット上でデータを管理し、会計処理ができるクラウド型ならいつでもどこでも会計管理ができ、業務の効率化やミスの防止につながります。
 
個人事業主に特におすすめなのは、シェアが高く、機能が充実している「freee」や「弥生会計」です。これらのソフトは初心者でも使いやすく、サポート体制も整っているため、安心して導入できます。